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気の向くままに綴っておりますので
雑然とした部分もあるかと。御容赦下さい。


絶版本を投票で復刊! 別冊宝島EX マンガの読み方:竹熊健太郎・夏目房之介ほか;宝島社
マンガの読み方
―わかっているようで、説明できない
マンガはなぜ面白いのか

宝島社/1995年5月初版/ISBN:4796609474

上記図書の復刊に賛同しております。
宜しければ御一考を。

08-01-01

御年賀 00:26 御年賀 - こそりこそりと何か呟く を含むブックマーク はてなブックマーク - 御年賀 - こそりこそりと何か呟く

新春の儀を四百字の小説でお届けします。

今年もよろしくお願い致します。

 年の瀬になると乾麺手打生麺問わず蕎麦

売り声が一段と高くなる。が、我が家では祖

父さんが『年越し蕎麦だからと言うて惑わさ

れるでない!』と一喝して以来三十年近くカ

ップ蕎麦を啜りつつ除夜の鐘を聞いている。

但しカップ蕎麦一杯では小腹しかもたぬので

蕎麦を食った後にその器を用いて蕎麦掻を食

するのが習いになっている。祖父さんは蕎麦

掻用の蕎麦粉に就いては一家言持ち、きちん

と決まった店から余分にならぬ程度の粉を毎

年仕込んでくる。

「今年の蕎麦掻も良い味ぢゃな」

美味いものを喰うと人は恵比須顔になると

いうが正にその通り。うちの祖父さんはこう

いう格言を体現する数少ない人間だろう。

蕎麦掻を食った後は湯で器を洗って蕎麦湯

を啜る。そこまでしてから改めて新年の詞を

交わすのが家の流儀だ。蕎麦に始まり蕎麦

終わるという所か。

うん。この年越し蕎麦も良い香りだ。

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